Windows 11 があなたのPCをダメだしするアップデートを近々展開へ?
Windows 10からWindows 11への移行時に、MicrosoftはPCに求められる必要スペックを大幅に引き上げました。しかし、Windows 11のリリースからすでに3年以上が経過し、推奨スペックを満たしているにもかかわらず、快適に使用できないと感じるケースも出てきています。
そのためMicrosoftは、特定のハードウェア構成のPCにおいて、設定アプリ内の「バージョン情報」セクションにPC初心者向けのFAQ形式によるハードウェアの弱点指摘機能を追加するアップデートを計画していることが明らかになりました。

将来的なWindowsアップデートに追加予定の新機能などをデータマイニングしているphantomofearth氏によると、Windows 11プレビュービルド26120.3576または22635.5090の設定アプリ内で、「各コンポーネントがPCのパフォーマンスにどのような影響を与えるか」をFAQ形式で表示する機能が新たに追加されていることを発見したとしています。
このFAQには、たとえば『自分のPCは最新のWindows OSを動かしていますか?また現在の最新Windowsは何ですか?』という質問に対し、『あなたのPCは最新のWindows 11を動かしています』といった基本的な回答に加えて、PCのハードウェア性能に関連した質問と回答が多数用意されています。
具体例として、『使用中のGPUはハイエンドゲームやビデオ体験に十分か?専用GPUを使用すると生産性やユーザー体験はどのように向上するか?』、『そもそもGPUとは何か?専用GPUがない場合、ゲームやグラフィック性能にどのような影響があるか?』、『RAMを4GBから8GBに増設すると、PCのパフォーマンスはどのように改善するか?最新アプリケーションをスムーズに動かせるか?』など、ユーザーのPC構成に応じた幅広い質問が設定されているとのことです。
さらに、このFAQの表示内容はユーザーのハードウェア構成に応じて変化するとされており、例えば8GBしかメモリーを搭載していない場合や、VRAMが4GBなど極端に少ない場合には、FAQがユーザーのPCの弱点を具体的に指摘する形式になるようです。
これにより、ハードウェアに詳しくない初心者ユーザーであっても、自身のPCでどの部分をアップグレードするべきかが分かるように支援することが狙いと見られています。
Microsoftは過去にもWindows VistaやWindows 7において、『Windows エクスペリエンス インデックス』というCPUやメモリ、GPUなどの各PCコンポーネントの性能を数値化し、システム全体の性能スコアを表示する機能を導入していましたが、今回Windows 11で追加される機能はこれに似た性質を持つ機能になると考えられます。

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