【ソフトウェア】Microsoft Edgeが広告ブロッカー「uBlock Origin」の無効化を開始

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Manifest V2と、この仕様に基づく拡張機能の廃止を進めているGoogle Chromeに続き、Microsoft EdgeでもuBlock Originが無効化され、機能がオフにされ始めていることが判明しました。

Microsoft begins turning off uBlock Origin and other extensions in Edge
Microsoft is now in the process of turning off Manifest V2-based extensions in Edge, such as uBlock Origin. However, not...

Googleは段階的なManifest V3への移行を進めており、2024年8月にはChromeでuBlock OriginをはじめとするManifest V2の拡張機能を使用しているとサポートが終了した旨の警告が出ることが報告されていました。

IT系ニュースサイトのNeowinが2025年2月26日に報じたところによると、Edgeのテストバージョン「Canary」の最新版でも、Manifest V2の拡張機能が無効化され、「この拡張機能のサポートは終了しました。削除することをおすすめします」とのメッセージが表示されたとのこと。

Edgeはユーザーに何も尋ねることなく古い仕様の拡張機能をオフにしましたが、まだ完全に廃止されたわけではありません。そのため、拡張機能の管理画面でオンに切り替えて、権限の要求に改めて同意することで再び有効化させることができます。

Manifest V2の廃止に向けた明確なロードマップを示しているGoogleとは異なり、MicrosoftのドキュメントではManifest V3への移行時期が「未定」とされているため、テストバージョンのEdgeで発生したこの変更が何を意味するのかはまだわかりません。記事作成時点では、この変更はCanary版でしか確認されておらず、開発者向けの「Dev」版や検証用の「Beta」版、安定リリース版などでは引き続きuBlock Originが問題なく動作しています。

こうした点から、一部のユーザーの間では「この変更はChromiumの上流で発生した『予期せぬ変更』なのではないか」との見方も出ているとのこと。

その上で、Neowinは「いずれにせよ、MicrosoftがManifest V2ベースの拡張機能を廃止するのは時間の問題です。Microsoftが日程を明らかにするのを待っている間に、準備をしておきましょう」と述べました。

Manifest V2に依存した拡張機能を使っているユーザーに残された選択肢は、Manifest V3に準拠した拡張機能に移行するか、Manifest V2をサポートする別のブラウザに乗り換えるかです。例えば、uBlock Originの開発チームはユーザーにManifest V3に準拠した「uBlock Origin Lite」への移行を推奨しています。

また、Mozillaは引き続きFirefoxでManifest V2ベースの拡張機能をサポートしていくことを表明しています。

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