自分のペースでスクロールしているときに、突然画面に「コンピューターにウイルスがある」や「アカウントが危険にさらされている」といった警告メッセージが出てきたことはありませんか?
これらは間違いなく詐欺ですが、慣れていない人にとっては、本物のファイアウォールの警告に見えるかもしれません。
そこで、Microsoft EdgeはAIを活用して、ユーザーがこれらのような「脅し」によるマルウェアのダウンロードや個人情報の詐取を対処できるよう支援しています。
厄介なポップアップから守る「スケアウェアブロッカー」

現在プレビュー版として全ユーザーに提供されているこの新機能「スケアウェアブロッカー」は、AIを活用してこうした厄介なポップアップを無効化し、回避できるようにするツールです。

Edgeに搭載されているDefender SmartScreenは既知の詐欺サイトをブロックする機能を持っていますが、スケアウェアブロッカーは新たな脅威に対応することを目的としています。
このツールはローカルAIモデルを使用し、ブラウザが全画面モードに入った際にスケアウェアの可能性があるかを検出。
全画面表示は詐欺的なポップアップの典型的な手法の1つであり、ツールは画面上のコンテンツを分析して、それが「詐欺に似ているかどうか」を判断するんです。
Microsoftは、このAIを「詐欺対策コミュニティが共有した数千件のサンプル詐欺データ」で訓練しており、画像を保存したりクラウドに送信したりすることはないと説明しています。
ユーザーは手動でESCキーを押せばいつでも全画面モードを終了できますが、このAIモデルはそれを自動で行います。
疑わしいサイトのスクリーンショットを撮影し、警告ページへ移動させることで、サイトが怪しい可能性があることを知らせ、その後「ページを閉じる」か「そのまま続行する」かを選択できるようになっています。
スケアウェアブロッカーは、詐欺に引っかかりやすいユーザーを保護するだけでなく、こうした広告に遭遇した際のパニックを軽減することも目的としています。
これらの広告は大音量の警告音を鳴らしたり、マウスカーソルを隠したりすることが多いため、すばやく閉じて警告ページへ誘導することで、冷静さを取り戻せるように設計されているのです。
設定の仕方

私もこれらの広告に遭遇したことはありますが、今回の機能をテストしようとしたときは再現できませんでした。
ただし、有効化は簡単です。
「設定」>「プライバシー」>「検索」>「サービス」の順に操作し、少しスクロールするとスケアウェアブロッカーの切り替えスイッチが見つかるはずえです。
これをオンにするだけで、次回詐欺師があなたを脅して情報を奪おうとしても、しっかりと対策できちゃいます。
切り替えスイッチが表示されない場合は、「設定」>「Microsoft Edgeについて」からEdgeを最新バージョンに更新するか、ブラウザを再起動してみてください。
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