ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン132がリリースされました。
画面共有において、特定の要素だけを指定することが可能になったほか、AndroidにおいてファイルシステムAPIがサポートされたり、縦書きの際の文字方向の変更が可能になったりしています。
要素をキャプチャすることが可能に
ビデオ会議などのウェブアプリが画面を共有する際に、これまではタブ単位までしか指定できませんでした。
Chrome 132以降では、タブ内の特定の要素を指定して共有することが可能になっています。
実際のデモはこんな感じです。
「BLUE」要素を共有すると、左上に「このタブを~に共有しています」という通知が出るとともにBLUE要素だけがキャプチャされ、上に別の要素が表示されていても問題なくBLUE要素の中身を共有することが可能になっています。
<dialog>の開閉時にイベントが発生するように
ダイアログ要素が開いたり閉じたりする際に「beforetoggle」「toggle」という2つの「ToggleEvent」イベントが発生するようになりました。
「beforetoggle」はダイアログの開閉動作の前に発生し、「toggle」はダイアログの開閉動作の後に発生します。
ダイアログが開いたのか閉じたのかについては発生したイベントの「newState」の値で判断できるとのこと。
ファイルシステムAPIがAndroidで利用可能に
ウェブアプリからローカルファイルを操作するためのAPIであるファイルシステムAPIが、Android版のChromeおよびWebViewにて利用可能になりました。
縦書きの際に文字を回転させることが可能に
文字の進む方向を設定する「writing-mode」プロパティにおいて、「sideways-lr」および「sideways-rl」がサポートされました。
その他のアップデート
・Chrome 130から延期されていたキーボードでフォーカス可能なスクロールバーのロールアウトが再開されました
・「Request」「Response」インターフェースにUInt8Arrayで値を戻す「bytes()」メソッドが追加されました
また、Google Chrome 132には16件のセキュリティバグフィックスが含まれています。
次期安定版の「Google Chrome 133」は現地時間の2025年2月4日にリリース予定です。
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