Windows 10 もうすぐサポート終了
Windows 10は、2025年10月14日でサポート期限を迎えるため、Windows 10を使っているユーザーはWindows 11へのアップデートが必要となります。
しかし、Windows 11へのアップデートをするうえでは、TPM 2.0への対応や高度なセキュリティーへ対応するため、Intel CPUであれば第8世代のCoffee Lake以降、AMDであればZen2以降のCPUを搭載している必要があるなどの制約があり、2019年以前に販売されているPCの多くはWindows 11への乗り換えはできず、買い替えが必要となります。
アップデートできない場合はLinuxなど別のOSへ乗り換え
ただ、PCの買い替えに関しては、個人でも法人でも決して安くない金銭的な負担が発生することから容易に進むとは言えませんが、セキュリティーソフトを提供するESETドイツのThorsten Urbanski氏によると、『Windows 11へアップデートできないPCは、Windows 10を使うぐらいならLinuxなど別OSへ切り替える』ことを推奨しています。
ESETによると今回のWindows 10サポート終了は2020年初頭にあったWindows 7サポート終了より危険性が高いとのことです。
その理由として、Windows 7はサポート終了時点でのシェアは2割程度にまで下がっていた一方で、Windows 10に関しては上述のハードウェア制約により2025年1月時点でも60%近いシェアを持ち、サポート終了時点でも50%を切れるか怪しいレベルになっているため、Windows 10のサポート終了を狙ってサイバー攻撃などを仕掛けるリスクが高くなるとのことです。
常に最新Windowsを使うことが重要
どれだけ抵抗があっても常に最新Windowsを使うことが重要とのことで、仮に現行ハードウェアのままWindows 10より古いPCを使い続ける場合、深刻なセキュリティーリスクに晒されることとなるためLinuxなどセキュリティーパッチなどが反映できるWindows以外のOSへの移行も選択肢の1つになると述べています。
早めに対応を検討しよう
Windows 11のハードウェア要件に関しては、一時期TPM2.0などの要件が緩和されたというデマ情報も何度か出ていましたが、Microsoftはハードウェア要件を緩和しないことを何度も明言しています。
そのため、今後Windows 10サポート終了に向けて、ユーザーはESUと呼ばれるWindows 10のサポートを1年間に限り延長するプランに加入するかPCを買い替える、あるいは今回ESETが提案するようにLinuxをインストールするの3点しか残されていません。
Windows 10 PCを使っているユーザーは早めにどのような対応を行うか検討しておいたほうがいいかもしれません。
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