DiCEはDDNSサービスにアドレスを通知するツールです。
多くのDNSサーバーは、定期的にIPアドレスを通知しないとサイト閲覧ができなくなってしまいます。
このツールを使うことにより、定期的にIPアドレスを通知したり、IPアドレスが変わるごとに通知したりできる様になり、自宅サーバー運用では必要不可欠と言っても過言ではないツールになります。
DiCEのインストール
DiCEのダウンロードとインストール
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# cd /usr/local/bin # wget http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/dice/diced01914.tar.gz # tar -xzvf diced01914.tar.gz # cd /usr/local/bin/DiCE |
DiCEの設定
nkfをインストールする
DiCEの出力文字はEUCのため文字化けしてしまうので、UTF-8に変換するためにnkfをインストールしておきます。
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dnf install nkf |
ld-linux.so.2をインストールする
このファイルがないとDiCEは動作しません。
DiCE実行時に動作しない場合は、ほぼ間違いなくこのファイルが存在していません。
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yum install ld-linux.so.2 |
glibc.i686をインストールする
64bitOSで32bitソフトのDiceを動かすため下記をインストールします。
ld-linux.so.2をインストールしても動かないときにインストールしましょう。
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dnf install glibc.i686 |
DiCEを起動する
DiCEを起動する
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# cd /usr/local/bin/DiCE # setarch `uname -m` /usr/local/bin/DiCE/diced | nkf -uw =-=-=- DiCE DynamicDNS Client -=-=-= Version 0.19 for Japanese Copyright(c) 2001 sarad :<br> |
DiCEの起動オプション
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:? *** 起動オプション *** diced [-s|-d|-h|-e] [-b] [-l] -s 起動と同時に開始します -d 起動と同時にバックグラウンドで開始します -h コマンドオプションを表示します -b イベント実行時にビープ音を鳴らします -l ログを作成します -e<EventNo> 指定のイベントを実行して終了します *** コマンド一覧 *** exit DiCEを終了します start DiCEを開始します startd DiCEをバックグラウンドで開始します setup DiCEの環境設定を行います list 登録済のイベント一覧を表示します add イベントを追加します ed[it] <番号> イベントを編集します del <番号> イベントを削除します en[able] <番号> イベントを有効にします dis[able] <番号> イベントを無効にします ev[ent] <番号> イベントの情報を表示します ex[ec] <番号> イベントを今すぐ実行します logcr ログをクリアします : |
DiCEの基本設定を行う(初回のみ実行)
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:setup IPアドレスの検出方法を指定してください (0) 自動検出 (1) ローカルのネットワークアダプタから検出 (2) 外部のスクリプトから検出 <現在:0> (N)変更しない (P)戻る >n ------------------------------------------------- プライベートIPアドレスも検出対象ですか? (Y/N) <現在:いいえ> (P)戻る >n ------------------------------------------------- IPアドレスの検出をテストしますか? (Y/N) (P)戻る >y 検出IPアドレス&amp;gt;xx.xx.xx.xx ------------------------------------------------- IPアドレスの検出をテストしますか? (Y/N) (P)戻る >y 検出IPアドレス>60.39.88.77 ------------------------------------------------- IPアドレスの検出をテストしますか? (Y/N) (P)戻る >n ------------------------------------------------- IPアドレスをチェックする間隔を指定してください(分) 設定可能範囲は5分以上です <現在:10> (N)変更しない (P)戻る >n ================================================= DNSサーバーの負荷を軽減するために頻繁なDNS更新を防ぐ必要があります 前回の更新から一定時間DNS更新処理を行わないように保護時間を設定して ください(分) 設定可能範囲は10分から1440分です <現在:60> (N)変更しない (P)戻る >n ================================================= 設定を保存しますか? (Y/N) (P)戻る >y 設定を保存しました ================================================= : |
IPアドレスが検出できなかった場合
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IPアドレスの検出方法を指定してください (0) 自動検出 (1) ローカルのネットワークアダプタから検出 (2) 外部のスクリプトから検出 <現在> (N)変更しない (P)戻る >2 ------------------------------------------------- スクリプトのURLを入力してください <現在> (N)変更しない (P)戻る >http://checkip.dyndns.org/ |
イベントの追加
DNSサービスはMyDNS.JPとして進めます。
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:add 新しくイベントを追加します DynamicDNSサービス名を入力してください "?"で対応しているサービスを一覧表示します (P)戻る >MyDNS.JP ------------------------------------------------- << MyDNS.JP >> URL: http://www.mydns.jp/ *** 情報 *** ドメイン名、ホスト名についてはマスターID(ユーザー名)にて管理されています。 IPアドレスはサーバー側で自動検出します。 (これらは入力しても無視されます) ================================================= ドメイン名を入力してください "?"でドメイン一覧を表示します (P)戻る >ice-military.com ================================================= ホスト名を入力してください (P)戻る >ice-military.com ================================================= ログインユーザ名を入力してください (P)戻る >ログインIDを入力 ================================================= ログインパスワードを入力してください (P)戻る >パスワードを入力 ================================================= 登録するIPアドレスを入力してください 空白にすると現在のIPアドレスを自動検出します (P)戻る >空エンター ================================================= このイベントに題名を付けてください (P)戻る >ice-military.com-daily ================================================= このイベントを実行するスケジュールを設定します ------------------------------------------------- 実行する頻度を指定してください (番号入力) (0)1回のみ (1)1日1回 (2)1週間に1回 (3)1ヵ月に1回 (4)その他の周期 (5)IPアドレス変化時 (6)起動時 (P)戻る >1 ------------------------------------------------- 時刻を指定してください 入力例) 23:05 (P)戻る >03:00 ================================================= ================================================= このイベントを有効にしますか? (Y/N) (イベントの有効/無効は&amp;amp;quot;EN/DIS&amp;amp;quot;コマンドで切替えられます) >y ================================================= イベントを保存しますか? (Y/N) >y イベント&amp;amp;quot;ice-military.com-daily&amp;amp;quot;を保存しました ================================================= : |
IPアドレス更新イベントを実行
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:ex 0 + 2/20 9:52 にice-military.comが実行されました IPアドレスを更新しました : |
DiCEの自動起動設定
/etc/rc.d/rc.localを開き最下行に/usr/local/bin/DiCE/diced -d -lを追記します。
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# vi /etc/rc.d/rc.local #!/bin/bash # THIS FILE IS ADDED FOR COMPATIBILITY PURPOSES # # It is highly advisable to create own systemd services or udev rules # to run scripts during boot instead of using this file. # # In contrast to previous versions due to parallel execution during boot # this script will NOT be run after all other services. # # Please note that you must run &amp;amp;amp;#039;chmod +x /etc/rc.d/rc.local&amp;amp;amp;#039; to ensure # that this script will be executed during boot. touch /var/lock/subsys/local /usr/local/bin/DiCE/diced -d -l //最終行に追記して保存<br> |
/etc/rc.d/rc.localに実行権限を付与します。
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# chmod u+x /etc/rc.d/rc.local |
再起動して動作を確認します。
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# ps aux | grep dice root 722 0.9 0.0 3968 1536 ? Ss 09:57 0:00 /usr/local/bin/DiCE/diced -d -l root 1564 0.0 0.0 4592 2304 pts/0 S+ 09:58 0:00 grep --color=auto dice #<br> |
/usr/local/bin/DiCE/diced -d -lが動作していることを確認して設定完了です。
お疲れ様でした。
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